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つながり続く細い糸

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歳を重ねていくと、友だちはもうできないものだ・・・と若い頃は思っていた。

忙しい母を見ていたから、ともだちと出会う間もなくって
毎日が家族のために過ぎていくんだ。

そう、結婚するころ思っていた。

だから結婚したら、私には自由な時間もなくなって家庭を守る役割を
忠実に担っていかなければならないんだ。

そんなヘンテコリンナ古風な考えと裏腹に、私の心の中は
誰かと話したい、何かがしたい・・・ずっとそんな思いがたまっていて
『結婚』というものに束縛されたかったのに、独りのときの気ままな生活も
同時に求めていたいと、贅沢を考えるようになっていた。

「おかえりなさい」
三つ指突いて玄関前でご主人を迎える・・・そんな昔の女性のような姿に
憧れている割には、突飛なことを考え、オトコマサリなところもあったり
夫は、どれだけこの私を受け入れるのに苦労しただろうと・・・思っている。

ともだち・なかま。
ずっと一緒にいないとともだちとは感じられない人もいるだろう。
時間がナカマのつながりを深めてくれる場合もあるし、
出会った時間がわずかでも、心を通わせることができる人とは
顔を合わせた時間・回数なんて問題じゃない。

お互いが心を開くことができて、気持ちをわかりあいいたいと願うだけで
ずっと、細い線でも繫がっていくことができるともだち。

ともだちも夫婦も繫がっていく線は一緒だと思う。

そして、細く長い切れそうでいて切れない線が
ずうっと、永遠に続く。

by benichaya | 2006-03-31 00:00 | 日々